日本語学校、しんどかったな。

新卒で就職した日本語学校を退職して、4カ月。
日本語学校で働いていた当時のことを思い出し、何がしんどかったのか振り返ってみました。

※今回は日本語教師の業務がしんどかった、というお話ではなく私が精神的にしんどかったことに関するお話です。
病んでいた頃のあおいが垣間見れます。

目次

「日本語学校」という場所が、しんどかった。

私は国内の日本語学校に常勤として採用されました。

私は人と話すのは好きだし、人と話すたび緊張するタイプでもありません。周りからも内向的というより外向的に見られることの方が圧倒的に多いです。

そんな私が社会人になってやっと気づいたことが「一人になれる場所がないと無理だ」ということでした。


私の勤めた学校は中規模(学生数約250人~300人程度)の学校で、教室も狭く、建物自体も小さかったです。
勤務中、唯一の至福の時間である休憩時間も休憩室自体が4帖もないくらいで、かつ、誰かと必ず一緒になってしまうことで「一人になる時間や場所」がありませんでした。
(私の学校は休憩時間が固定されておらず、各自自由に1時間取ったらいいというルールでした。)


入社当初は、やはり人間関係を構築しないといけないと思っていたので、一人で休憩に行くというよりは誰かと一緒に食べようと気を遣っていました。学校の裏話を聞いたり、お互いの趣味や好きなことを聞いたりしていました。それも楽しいといえば楽しいですが、それよりも「一人にさせてくれ」と思っていました。


どうしても今日は学校にいたくない、学校の空気を吸いたくない、誰とも話したくない、という日もあって、そんなときは近くの公園へ行って一人でゆっくりしていました。それも周りに知られたら何となく気まずいし、詮索されるのも嫌だったのでこっそり行っていました。


一日中誰かと同じ空間にいて、気を張り続け、家に帰ってやっと人心地つく…想像以上にしんどかったです。


「学校」という箱の中に詰め込まれている感覚になり、どこへも逃げられない感じがしていました。閉塞感、というか圧迫感というか…。これは退職するまでずっと感じていました。
ちなみに、小・中・高・大、自分が生活してきた学校では一切そんな感覚になったことがありませんでした。もちろんバイト先でもです。


これまでの学校生活(学生生活)では、自分の好きな部活やサークル、教科を自由に選択できて、周りには気の合う友達がいて何でも話せていたからこそ何も感じずに生きてこられたんだと思います。ですが、日本語学校は会社で、同期はライバルで友達ではない、先輩は上司だし、仕事ぶりを見られて評価されている。しかも同期と比べられる。


社会人なら当たり前かもしれません。甘いじゃないの?と思われるかもしれません。
でも、私にとっては最悪でした(笑)


私は、「一人の時間がないとしんどい」とわかってから、人となるべくかぶらないように休憩していました。それがさらに裏目に出て、先輩と同期がすでに溶け込んでいる、でも、私はそんなに親しくなっていない、という状況に陥りました。

日本語学校での人間関係

私だけ周りと親しくなってない…と感じたのは、仕事中の雑談が大体筒抜けで小声で話していることも聞こえていたからです。
楽しそうに話している同僚を見て、ああプライベートでも仲が良いんだなと思いました。


私は自分の話を進んでするタイプではないので、聞かれたら答えるというスタンスでした。


先輩たちからすれば、
どんな子で何が好きなのかあんまりよくわからないけど、仕事ぶりを見る感じ真面目なんだろうな
という印象だったと思います。


まあ真面目なので、仕事中にあまりおしゃべりしてもよくないだろうと思って自分から雑談を振ったりはしなかったし、あくまで職場の人だからそんなに親しくなる必要はないと思っていました。


ですが、学校の規模が大きくない分、先生同士の親密度もそのまま仕事に表れているように見えて、何とも言えない居心地の悪さを感じていました。
ちなみに、職場の方は性格が悪いとか、お局とか、そういった嫌な感じは全くなく、むしろ一人一人良い方たちばかりでした。だからこそ2年半続けられたし、だからこそ恨んだりもできなかったから余計にしんどかったです。


みんな仲がいいけど、私だけなんか違うな。


そんな風に思う自分が嫌だったし、それを嫌でも意識してしまう自分も嫌でした。
仕事だからと割り切ってしまえば楽なのは重々承知していましたが、それもなかなかできず、悶々とした日々を過ごしていました。

日本語学校という環境が私にとってはストレスだった

ここまで書いてきて、日本語学校が悪い場所!みたいになっているかもしれませんが、私が言いたいのはそうではありません。

社会人になって働き始めたらみんな何かしらストレスを抱えるのは同じじゃないかと思います。
ただ、私が社会人としてスタートを切った場所がたまたま日本語学校だった、というだけで日本語学校が悪い場所だとは一切思っていませんし、他の日本語学校が同じような環境かと言われたらそれは違うと思います。
あくまで、私が選んで就職した日本語学校が私には合わなかった、というだけです。


たまに、他の日本語学校に行っていたらもっとストレスフリーだったんじゃないかなとも思うし、もっと大変だったかもしれないなとも思います。


ちなみに、一年目の夏ごろには顔中に過去最悪レベルの「にきび」ができまくっていました。
当時はストレスをストレスだと思っておらず、原因が自分でわからなくなっていて皮膚科にかけこみました。
人は心に負担がかかると、体にちゃんと異常が現れるようになっているんだなとつくづく思いました。

まとめ

社会人一年目、会社(日本語学校)という「場所」と「人間関係」で大いに悩んだ一年でした。
日本語学校にいて私が勝手に感じていた閉塞感は、退職する理由にもなりました。


今、日本語学校で働いていて同じように「つらい・しんどい」と思っている方へ
ーこんなことで悩むのは私くらいか、と思わないでください。ここに日本語学校ってしんどいよね、と思っている私がいます。一人じゃないです。


これから日本語教師になろうと思っている方へ
ーぜひ自分がどんな人間なのか自己分析をしてみてください。自分が嫌だと思うことは何なのか、書き出してみてください。
日本語教師として働く場所は日本語学校だけじゃありません。自分が大切にしたいことを守れる働き方を探してみてください。


私と同じように悩み、つらいと思っている方に届きますように。

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